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空につながるための家

夫、引越し

日曜日の朝、犬を動物病院に預け、車に家財道具を積み、夫と赴任地にむけて出発。
夫、一週間ほど前からずっとため息をつき、ときどき、「えーん」等と独り言を繰り返している。
東名高速は途中まで快調で、グングン自宅が遠くなり、富士山が近くなるたびに、また「えーん」...
なんか運転してるこちらがものすごく酷なことをしている気になる。

途中のSAで最初の休憩。
焼きそば美味し!
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明るいうちに現地に到着。
宿舎に足を踏み入れてゾッとする。
ドヨンとした空気、新聞受けのフタがとれている。
手垢のついた鍵を挿しまわすもドアがあかない。
きしむ床、人の手形のついた壁、剥げた天井や押入れの中はコンクリートむき出し...
汚い、粗末、という以前に、なんだか悪いものが澱のように満ちていて、そこにいるだけで元気がなくなり寒気がしてきた。
代々の住人の怨念か??
でも...なんだろう。この既視感??
前に住んでいた宿舎と全く一緒ではないか。
ああ、引越しして1年も経ってないのに、もうこの環境に戻れない自分がいる。

私が気持ち悪い、汚い、と騒いでしまったため(ごめんよ)、夫益々意気消沈。
今夜はここに泊まりたくないと、一緒に私の実家にゆくことに。

でもね、ベランダから見えるお城、公園の桜、毎朝ここを通って歩いて通勤するのは清々しいだろうな...と気分をなんとか盛り上げてみる。。
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遅いお昼?早い夕飯?

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お腹にご飯を入れたらやっと先ほど宿舎でゼロになっていた元気が戻ってきた。
お店を出て繁華街を歩いていたら、よさそうな和菓子屋さんが。
実家へのお土産に購入したら、お店の方から後ろに座ってどうぞお休みくださいと促され、振り返ると...
すごーい。ちょこっと買い物しただけなのに、お茶に加えてお菓子を丸々一個いただけるなんて!
これが、うわさに聞く彼の地のスタイルなのね。
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なんか夫の一大事なのに、食べることばっかり。。

翌日実家から夫を駅に送り、私も自宅に向けて出発。
慌しい帰省だったけど親とちょこっと会話できてうれしかった。

犬を動物病院でピックアップすると、
「トーリー君、おりこうでしたよ」
びっくり。さびしくて下痢して暴れて鳴きまくってるかと。



こちらは昨日から雨、なんだかガランとした家の中は雨音が一層大きく響くようだ。
でも...早朝から洗濯機は回せるし、犬がオイタをするたびにドキドキしなくてよいし、夕飯にスパゲティとか、サラダとパンとかで済ませてもよいし、ある意味楽チン?

半別居生活、お互いを見つめなおすよい経験になりますように。
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