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空につながるための家

トリー闘病11 〜カラーとハーネス購入〜

5月5日夜から、添い寝を1階和室から、2階リビングに変更。
階段の昇降は夫に頼るしかなかったのだが、かなりの負担だったし、寝るのも、トイレも、極力2階で済ませ、トリーが普段一番好きだったソファでゆっくり休ませたかった。
とはいえ、ソファで寝ていても、結局私の布団に移動してきて、占拠されながら一緒の布団で寝ていたが。

朝、立ち上がったトリーがバタンと倒れた。
本当に、みるみるうちに症状が進み、昨日できたことができなくなってゆく。

キャリーハーネスが入荷したとの電話を受けて、近隣のショッピングモールへ行った。
車の中は泣くのにちょうどよくて、運転しながら獣のように大声をあげて泣いた。こんな風な声をあげるのは、人生初めてだった。
前日、脳腫瘍の診断が下されて、やはり、これまでの「疑いがある」というのとは全然違う。重苦しい大きな塊をお腹の中に抱えているみたいだった。

うちでは泣かないようにしよう。
トリーが、「ああ、辛気臭いなあ。この人はいつも泣いてるなあ」という記憶を最後に抱いたまま逝くと、全てがそれに塗り替えられてしまいそうだった。トリーの目に映る私はいつも普段通りで、いや、普段よりご機嫌でいっぱい笑って、いっぱい褒めてやろう。

モールは、幸せそうなワンコと飼い主であふれていて、目や心に痛かったが、不思議な気持ちだった。トリーが横にいてモンベルへ入ったり、スタバに寄ったり、ジョーカーでおやつを買ったり、それが普通なのに。

カラーがボロボロだったけど、いつか時間があるときに新しいものを買ってあげるね、とそのままだった。
ボロボロの革のカラーは、今のトリーにはいかにもごつすぎて重すぎて、いかにも首がつらそうに見えた。
モンベルで、軽量のものを購入。
キャリーハーネス(抱っこひものようなもの。階段の昇降に使いたかった)は、事前に電話で在庫を確認したにもかかわらず、店員さんのミスで、サイズ違いだった。Lサイズは取り寄せで日数がかかるとのこと。普段だったらなんとも思わないことが、ものすごく腹立たしかった。
この日は歩くときに支えられるよう背中にハンドルのついたハーネスを購入。


処方薬:
プレドニン(ステロイド。炎症をおさえる)
グリセリン(脳圧を下げる)
ATP(血流量を増加させる)
ハイゼット(自律神経の調節)
ガスター(胃薬)

今日もうんち出ず。やはり庭や室内ではしたくないし、するモードにならないのだろう。
お腹の中でつまって苦しいのではないかと心配。

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朝のトリー。私の枕を占領。

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