空につながるための家

夏目漱石の美術世界展@東京藝術大学美術館

今、上野の山にはレオナルド・ダヴィンチとラファエロがきてるのね。すごいなあ。
でも、私は夏目漱石の美術世界展へ。

イギリス世紀末美術に、明治~大正のモダンデザイン、近代日本の絵画史、ターナー、ホガース、若冲、池大雅、渡辺崋山...ひとつの企画展で普通ありえないラインナップ。
きれいに詰められた三段の豪華弁当食べてるみたい。なんて楽しいのだろう。

最初の展示室に入って目に飛び込んだ橋口五葉の装丁のかわいらしいこと!
朝倉彫塑館が休館中で当分見られないと思っていた「つるされた猫」、キャー!
ヒャーヒャー心躍って、興奮しすぎて涙が浮かんできた。
さらには、ウォーターハウス「シャロットの女」、金色の糸が運命のように体に巻き付いて、恋の瞬間、死の瞬間の一瞬の表情!うひゃーっ!
ミレイの「ロンドン塔幽閉の王子」、なんて悲劇的でドラマティックで美しいのだろう。
もう1点のウォーターハウス「人魚」、じっとり&冷え冷えした画面、銀色に輝くウロコみっしりの下半身、ふくよかな腹の下はどうなってるんだろう?(産卵する穴くらいはあるのだろうか)
砂利のわずかにピンクや空色を感じさせる色調がまた美しい。

俵屋宗達の「禽獣梅竹図」、うっすらとした墨の中、夢のように浮かび上がる愛らしいウサギとキョトンとした鷺が視線を交わして、
「いやあ、こんな時代まで来てしまいましたね」
と、会話をしているみたい。
長沢芦雪の「山姥」、さびしそうだったなあ。
横山大観、へえ、ご立派ですねえ、という感じがして、今まで好きでなかったのだけれど、「瀟湘八景」の中のとぼけた人物や動物がなんともおかしくて、ニヤニヤ顔がほころんでしまう。
もうね、1点1点どれもすごくよかったのだけれど、キリがなくて、いちいち書いてられない。

最後の展示室で漱石の絵を見てふきだしてしまった。
これまでキャプションであれだけ他人の絵をあれこれ言っていたのに、へたくそ~っ!
つくづくおもしろい人だなあ。絵も楽しいし、字もよい感じだし。
以前、東博だかでホルマリンづけされた脳を見た記憶があるけれど、今回はデスマスクでお別れした。

テンションあがりまくりで相当疲れていたのだが、さらにミュージアムショップで049.gif
猫グッズ、漱石グッズがツボにはいりまくり。
我輩は猫である羊羹とか、漱石の顔の金太郎飴とか。
さらには、藤島武二とか黒田清輝とか見て、高橋由一はどんなにか洋行したかったろうな、とニヤニヤしてた直後に、由一の鮭グッズの数々。もう楽しくて楽しくて。

クタクタに疲れて上野駅についたら、さらにさらに、アトレが楽しいことになってる!!
やたらとパンダ押しのアンデルセン(アンパンダとかパンダ食パンとか)、さらには地方のおいしいものがぎゅっと集まったお店ができていて、へしことか、しょっつるにつけて乾燥させたホタルイカだとか、フグの卵とか、ペリカンのパンまで!もう全部買い占めたい!

あまりの重さに涙をのんで図録を買うのをあきらめたのに、結局大荷物になってしまった。
帰りの電車で吐き気がして。
ヨロヨロしながら帰宅。

気持ち悪い。。だけど酒井抱一が後期展示だし、もういっぺん行きたい(汗)


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