空につながるための家

エル・グレコ展@東京都美術館

久しぶりの美術館、久しぶりの都内!
特にエル・グレコが好きなわけではなかったのだが、友人に会いたかったのと、都美術館がどんな風に改装されたのか見たくて。
でも、思いの他よかった。

さっと駆け足で見ただけだけど、それでも見ごたえたっぷり。
エル・グレコ展と銘打つに相応しい、初期から晩年、小品から堂々たる大作、代表作を含む作品点数で、クセの強い独特の人、というイメージだったけど、マニエリスムやヴェネツィア派の美術史の流れのなかで見たら、なるほどなー、と納得できたし、だからこそ、流れの中で晩年に確立した独特さ、異彩さがあらためて納得できた。
(山種美術館の福田平八郎展はさびしかった。。)

世界に名だたる美術館や、教会から借りてきたような作品ばかりなのに、ガラスがはまってないのがうれしかったし、それがかなわない作品でも、光の反射が少なくて、作品に隔たりを感じてしまうことがなくてありがたかった。
ちゃんとアカデミックに絵画を習った人の油彩画の絵肌の、工芸品のような美しさが堪能できて、それにパレットからそのまま置いたような生の大胆な筆致、乾かないうちからすぐに次の層に進んで、キャンパスの上で色を混ぜたり、おもしろかったなあ。
速描きの人だったのだろうな。最初の部屋の肖像画なんか、大量生産のやっつけ仕事っぽかった。

最初に暗い色を下塗りしておいてから、明るい色をかけて描く肉体、暗い中から、身体の筋や骨や筋肉が浮き出して生命力を持つみたい。描いていて楽しかったのだろうな。
ダイナミックな構図や省略された背景、劇的な表情を浮かべた人物群が、結果的に日本のマンガみたいだった。
面でクキッと捉えたモチーフの感覚が、ピカソとかセザンヌみたいだったり、16世紀の人が見たら変だったのだろうな。

上野公園、ちょっとご無沙汰している間にカフェなんかできて(スタバの席捲ぶりが不気味なほどだ)。
人出の多さも、春が来た温かさになんだか人が皆うきうきと楽しそうで、世の中が明るくなっているのかな、とうれしい気持ちになった。

で、都美術館ってどこが変わったの?耐震工事でもしたのかな?

ああ、次はどこ行こう♪


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