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空につながるための家

10年越し、30年越し

最近、時間だけはたっぷりあるので、押入れや本棚、クローゼット…引っ越してからずっと懸案事項だった片付けをボチボチ進めている。
10年前通っていた通信大学のテキストやレポート類、随分処分した。
読み返しても記憶が蘇らないということは、もう既に今の私に不要なことになっている、結局身につかなかった、ということだよね。ごめんなさい。
(これは強烈に心に残っていて処分しなかった)造園史のレポートで、東京の大名庭園の歴史と今を比較するお題があって、添削いただいた先生が、語りかけるように書いてくださっていた。
「soraieさんが古地図を手に、大崎を懸命に歩く様子が目に浮かぶようです。ぜひこのテーマを忘れずに心に持ち続けていてください。川添登著『東京の原風景』は読まれましたか?ちくまから文庫本が出ています」

ああ、先生、ごめんなさい。
いつかもっと調べよう、いつか読もうと思いつつ、もう10年経ってしまいました。
というわけで、今頃読み始めた「東京の原風景」、ものっすごくおもしろい!
一文一文が美しくて、ぎゅと濃縮されていて、何度も読み返してしまうこともあって、全然進まないのだが。

今、江戸時代のお花見の名所部分を読んでいるのだけれど、小さい世界に生きていて、家の中の片付けしている私が行くことのできない過去のいろんな時間や豊かないろんな場所に行けるこのめくるめく幸せ!(東京の東の地理に不案内なのがもどかしい)


で、いきなり江戸から京に飛ぶのだが、京都には、ゆりおばあさんという92歳の方がもう30年間作り続けている絶品タルトタタンがあるそうだ(30年といっても60代で始めてるところがすごい)。
お店は岡崎にあるらしい…と検索していて気がついた。
私が18歳のときから、いつか行こうと思っていたスフレのお店の近くらしい。
徒歩圏内に住んでいたこともあったのに、どうして行かなかったんだろう。
今度京都に行ったときには、タルトタタンとスフレのはしごをしなくては!

おっちょこちょいのせいか、やり残したこと、取りこぼしていることって多いけど、戻って拾えたときの喜びがいっぱいあると思えばいいかな。


by soraie | 2012-12-04 19:36 | その他
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