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空につながるための家

帰宅

さきほど帰宅しました。

今日は職場に泊まる覚悟でいたら、上司がタクシーをつかまえてくれて、押し付けるように一万円札を握らせてくれ、帰りなさいと。
都内はすごい渋滞、徒歩で帰宅する人達で車道まで溢れて、気合の入った早足で皆さん集団で声を掛け合ったりして。サイレンの音、警官の人の笛、遠くで怒鳴り声...異様な光景。
246も青山通りもピクリとも動かない。1時間タクシーに乗って道玄坂を半分も登れないほどで、でも、ここでタクシーを降りたら、自宅目指して夜明けまで歩き続けなくてはいけないのでじっと我慢。
タクシーの運転手さんのご家族は函館だそうで...電話は通じないけど大丈夫ですよ、と笑ってみせていました。

カーラジオから流れてくるニュースがどんどん深刻になっていって、ドキドキしてしまう。携帯が通じにくく、家族や友人からの安否確認メールになかなか返信できない。夫は赴任先から鈍行でこちらに向かっていたけれど、数時間電車内に閉じ込められ、結局引き返した模様(メールの文章が刻々と乱れていく様子に、不安が高まってしまう)。
通勤バッグの中に入っていたチョコをゆっくり口の中で溶かしながら、ネットにアクセスして、心を落ち着けた。

12時頃かな、電車が動き出した模様。不安だったけれど、最寄駅で降ろしてもらった。
半信半疑だったけど、電車がちゃんと来た。
駅員さんの気合の入った対応や、いつもと変わらぬアナウンスにまたほっとする。
車内は激混みで、あちこちから痛い、痛い、といううめき声、ドアがミシミシ言ってる。私のコートのボタンも千切れ飛んで、布地に穴があいた。
でも、タクシーと違って、確実に前に進んでいるのがうれしい。

2時前帰宅。
いつもと同じように犬が喜んで玄関で出迎えてくれてホッ。
私のベッドに盛大にオシッコしたほかは、大きな異常なし(犬が無事ならいい)。
暗くてわからないけれど、無線タワーも異常ない様子。

まだ避難できていない人、救助されていない人、早く助かりますように。
被害の全貌が明らかになるのが怖い。
原発は大丈夫なんだろうか。
これ以上、亡くなる方が出ませんように。
寒くて怖い思いをしている人が一日も早く安心できますように。
by soraie | 2011-03-12 02:30 | その他
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