空につながるための家

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恐怖

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楳図かずおの「恐怖」を堪能。

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カルピスを置き、怖くないように犬を横にはべらせ、完璧な読書体制。

すばらしかった。
初期の頃の味わいのある絵もかわいらしかったし。
子供の頃想像しては絶望的な気持ちになったあらゆる恐怖(目を刃物で切られるとか、生きたままお棺に入れられるとか、自分のことを誰も信じてくれないとか)が詰まっていた。
怪物が大暴れするクライマックスより、なんでもない場面がなぜか緊張感に満ちていて、来るべき悲劇に向かってどんどん積み上げられてゆくのね。精緻な1コマ1コマが創り出す妙な「間」「空気感」のせいだろうか。

グロテスクで理不尽で悲しみに満ちていて、でも同時に異形のもの、不完全なもの、死を免れない全てのものへの愛がこもっていて...楳図先生、最高!!

作品同様に感激したのが装丁。


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一見普通なのだが、


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ななめに傾けると恐ろしい顔が!


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黒い後ろ表紙の角度を変えると...キャーッお化け!!


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カバーをめくるとそこにも恐ろしい絵が!

子供の頃だったら触るのも怖いかも。まさに呪いの本!
ああ、素晴らしい。
by soraie | 2009-08-31 22:38 | モノ

台風それた

台風、それたようだ。
今、虫が鳴いている。

庭のソヨゴにいたドクガの幼虫(ヒメシロモンドクガ?)、暴風雨で飛ばされるかなと思ったけど、大丈夫みたい。
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美しきアジアの玉手箱@サントリー美術館

犬を夫に預けてミッドタウンへ 。

《禅宗祖師図》、頭を剃ってもらっているお坊さんの顔、薄墨でふうわりとしていて、ケープの部分の単純化された曲線がなんとも気持ちよくて、見ていてニコニコしてしまう。
ポスターになっていた《烏図》、斬新で配置が美しかったけど、それより向かいに展示されていた明治の人、都路華香の《波千鳥》、よかった~!!
波部分、昔森美術館で見た杉本博司の海みたいに、静かで豊かな水をたたえているのだけれど、海でないものをつきつけられているようだ。
千鳥、羽根の部分だけシャシャッとぼやけたような描かれ方をしている。
頭部や胴体はブレなく、羽根だけ高速で動かしているので、まるで飛行中の鳥を写真撮影したときのように、かすれてみえるのだ。
数年前、国立近代で都路華香展をやっていたそうだ。
しまったこの人のこと、何も知らなかった。

やっぱり圧巻は《鹿下絵和歌巻》、ぼやーっとした月の光に照らされた詩の世界、音符のようにひらひらと流れてゆくひとつひとつの文字を追ってゆくと、ふっと立ち現れる愛らしい鹿の群れ。神様の使いのように清らかな奴らが愛くるしく跳ねたり、遊んだり、水を飲んだり。
ああ、私に原文で読めて歌の意味が分かる素養があればよいのに(泣)。
この世界を体感するのはやっぱり、断簡ではダメだと思う。
後半部分を全部購入したシアトル美術館の太っ腹、えらい!
(前期・後期ですれ違いはあったものの、今回勢ぞろいしてたのね。日本での同窓会、鹿も喜んだことだろう)

キリッとした雀、神々しい牛、道真と一緒に船に乗っている犬、鬼になってお坊さんをリンチしている馬...いろんな作品内で動物が生き生きとしているのが心に残った。

あと...いつも感じてしまうことなのだが...北斎とか琳派ならいい、仏像や仏具や縁起絵巻...信仰の中心になるような品が、美的な価値のみで扱われ、シアトルにあるということにひっかかりを覚えて、痛々しいような気持ちに。
触ることも恐れ多く、長年たくさんの人の祈りや願いを託されたものだったろうに。
八部衆のお面、他のメンバーと一緒の場所に帰りたいだろうに。
廃仏毀釈とか先の敗戦とかの混乱で仕方のないことだったのだろうか。
でも、インドネシアやタイの仏像だと、ただきれいだなあと鑑賞してしまう自分もいて...複雑。

どーん その2

80年代、女性週刊誌に連載されていた漫画「悪女聖書」、当時とても買って読めるような内容ではなかったので、病院の待合かなにかでとぎれとぎれにしか読んでいないのだが、巫女の首吊り死体から生まれた主人公が、美貌を武器にのしあがってゆく話だった。
そこだけ記憶に鮮烈なのが、部屋中に薔薇を敷き詰めて全裸で横たわり、男性を篭絡するシーン。
トゲは大丈夫なのか?
一介のOLがどうして何千本も薔薇を買えるのだ?
ああああ、確かめたい。
ということで、アマゾンで中古本購入。


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どーん、11巻で226円だった。


20数年間疑問だった問題のシーン、 薔薇でなく牡丹だった。しかも男に請求書を回していた。。


緊急性も重要性もないことにたっぷり時間を使ってしまった。勝間さんごめんなさい。
by soraie | 2009-08-27 22:30 | モノ

どーん

昨日、アイロンをかけるときにTVをつけたら「徹子の部屋」で勝間和代が出ていて、たまげてしまった。

勝間氏いわく、目の前にやってくることをこなしていてはダメなんだそうだ。
物事は縦軸を重要度、横軸を緊急度にして4つに分類できるそうで(重要で緊急/重要だけど緊急じゃない/重要でないけど緊急/重要でも緊急でもない)、重要だけど緊急じゃないこと(将来に向けた勉強とか)に時間をかける努力を怠ると、ただただ人生を浪費してしまうのだそうだ。

...知らなかった。私、人生というのは、神様から与えられたり縁があってまわってきたそういうことを、好き嫌いに関わらずひとつひとつなるべく誠実にこなしてゆくことだとこれまで信じていた。

でも、目の前の洗濯物とか、ゴミの日とか、義理とかしがらみとか、生きてると次々とこちらに押し寄せてきて、実際には思うようにはならないんじゃないか?
そこで徹子が発言、
「それで、『断る力』という本をお出しになったのよね」

ふーむ、夕飯の買い物に行ったついでに早速書店で購入。


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どーん、すごい迫力だ。全身で断ってる。 まことちゃんのグワシをしてくれたら最高なのに。

内容、新鮮でおもしろかった。
勝間氏の理論で見ると、グチャグチャと複雑な世の中が明確で単純に感じられてくる。
世の中の人が皆著者のようだったら、世界は愚痴も嫉妬もなくなってずいぶん生産的になるだろうなあ。
でも...そんな世界には芸術は生まれないような気がする。

葉山&原宿

おでかけ1葉山

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夏の時期は避けていたのだが、海の家が立ち並んで賑わう森戸海岸もよいものだった。
トーリー人気者。皆が寄ってきて触っていいですか?と言ってくださる。
随分落ち着いてきて顔つきが柔和になったのだ。
人に囲まれていっぱいかわいがってもらって、飼い主うれしい


おでかけ2原宿

ラフォーレミュージアムの忌野清志郎の世界展へ。
絵に歌にステージ衣装に、彼の幸せな世界に触れられてよかった!
原宿で清志郎展って感慨深い。
清志郎が大好きだった高校生の頃、ドキドキして訪れた憧れの街だったから。
当時誇らしく食べたクレープを、とクレープ屋さんに行くも、恥ずかしさに引き返す。でも、この地でまたクレープを食べることが意味のあることに思えて、蛮勇を振り絞り行列に並ぶ。
が、不味すぎて完食できず。
今は別の意味で足を踏み入れることを躊躇してしまうラフォーレ原宿、当時はきらびやかで、自分の子供っぽさと垢抜けなさが恥ずかしくて入店にすごく勇気がいったっけ。
十代の頃の劣等感と自負心がぐちゃぐちゃに混じった苦い気持ちを思い出した。
随分遠くまできたなあという気分。
清志郎がきっとそうしたように、私の最期のとき、まあ、これでいいか、と折り合いをつけ、納得していけるといいなあ。

デカッ!

*****虫画像満載です。苦手な方はご遠慮ください。*****

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トマト効果は?

星の金貨DVD、購入を迷っているうちに「お取り扱いできません」になってしまった。
あんなにハマったドラマはなかった。
95年の水曜日はよかった!
9時から「王様のレストラン」を見て、10時からタオルを準備して(←号泣するので)「星の金貨」を見て、それから録画した星の金貨をもう一度見て、大沢たかおがのりピーにやさしい言葉をかけたところを何度も巻き直して見て、それから夜中に外出しコンビニをハシゴしながら次週以降の星の金貨のあらすじを読んで...
もう見られないなんてことあるんだ...慌てて「王様のレストラン」をポチッとした。

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トマト、今度はギリギリまで熟してから収穫。
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トマトスパゲティにして、



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カレーに入れて、

でも、疲れとれないなあ。。お風呂に入ってもぐっすり眠っても...
これって...老化?(ギャーッ)
来週はがんばらなくては...王様のレストランを見て乗り切ろう!

最近の庭

最近の犬、散歩中ずーっと地面をキョロキョロ。
セミとかカナブンとかカブトムシとか食べようと、虎視眈々と狙っているのだ。
「ボク、食べてません」とすましている口の中で、ジジジッと音がしているし。
喉に手を突っ込んで、半死半生のそれらを取り出すたびに、私、虫苦手だったよね?と自問自答。

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最近の庭、草ボーボーでなにがなにやら...
だって、時間のあるときには雨ばかりだし、ヤブ蚊がすごいし。。
お彼岸過ぎたらがんばるから、もうちょっと見ないふり。


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コリアンダーの花


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8月に入ってもポツ、ポツとイチゴがとれる。

草引きをするとルッコラ臭がプンプン。勝手にそこらじゅうに生えてるので、抜いてしまってるみたい。
ピリッと辛くてシャキッと新鮮で、なんで今までお金出して買ってたんだろう??
by soraie | 2009-08-08 20:39 |

ヤギのパン屋さんへ

浜名湖畔に夢のようなパン屋さんがある。
イケメンサーファーのご主人とさわやかな奥様が自給自足の生活をしながら週の半分だけ開店するパン屋さん、前日から火入れした石窯で丁寧に焼いたパンはすぐに売り切れ、お店の周りにはやぎがたわむれていて。
実はその石窯はドイツのパンに感銘を受けた奥様のお父様の手作りで、癌におかされ、余命いくばくもないお父様の夢を受け継ぎ、仕事をやめてパン屋さんになることを宣言した若夫婦...

...ということを知って、ずーっと行きたかったパン屋さん、シェーブル

犬を連れて車を飛ばしいざ浜名湖へ。

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おおっ!ネットで見たのと同じ、かわいい小屋風の外観だーっ!

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自動販売機も!

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やぎさんもいたーっ!

早速パンをいただく。
カスクルード、鴨やチーズ、濃厚な具に負けない位、パンに歯ごたえと味わいがある。


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一日中すっごくいい子にしていたトーリー、自宅について爆睡。
呼びかけてももう目が開けられませんという感じ。


今朝は山型食パンの朝食。いい感じに気泡が入ってるなあと、うっとり裂きながらいただく。

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義兄の実家で採れたトマトと、近所の農家の方ご自慢のトマトと、うちの庭のトマトと、トマト尽くし(汗)