空につながるための家

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緊張のなか打ち合わせ

夫が激怒した件について、設計事務所で打ち合わせ。
行きたくない、君だけ行けばよい、というのをなだめすかして設計事務所まで連れて行く。

もう夫の意向に従うことは決定で、それによりどんな変更があるのかを具体的に聞きにゆくのが目的だ。

Cさんからのメールが開かれたパソコン画面に向かって小学生の喧嘩のような悪態ワードを浴びせかける夫。
行くだけは行ってやるが(先方がこちらに来いと言っていた)、愛想なんかないぞ、言いたいこと言ってやるからな、と宣言する夫。
過去の数々の醜態を思い出し、ピリピリする私。
吠え出したら私に抑えられるだろうか。
ああ、犬だったら訓練所に送ることができるのに。

が、意外にも醜態を見せたのは夫ではなく私だった。
数々の変更点を聞くうちに、例の妄想癖で、擬人化された家にどんどん醜い傷をつけられてゆく姿がありありと浮かんできて、悲しみがどっとわいてきた。

私「和室にも穴をあけるのですか?」
Cさん「はい」

うえーん

皆が勢ぞろいするなか大泣きしてしまった。
いい歳なのだが。
一度泣き出すともう止まらない。

設計事務所の皆がぎょっとして、大丈夫よ、かっこいい障子をつけて隠しましょう、Cちゃんがちゃんと考えてくれるから、ほら、これ見本よ、とバタバタする。
非常に恥ずかしい。が、止まらない。止められない。

私の醜態なのか、設計事務所の雰囲気なのかわからないが、夫は毒気を抜かれたようで、いやあ、先日は失礼なことを申し上げて、とか言って、最後は愛想笑いをして退席。

よかった。想像したような修羅場にならなくて。

だが、私の怒りと悲しみは残ったままだ。
変人の奇矯ぶりを見せつけ、脅すことで話し合うことなく自分のしたいことを通した夫、泣くだけの私。お隣の某国と小学生みたいな夫婦だ。
これではいかんのだ。

上棟後2週間

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ありゃーっ
骨組みだけだった家に壁がついている。


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見上げてみる。


f0064818_11443631.jpg玄関だ。
小さくてかわいいな。
玄関までのアプローチも細いのだ。
で、これまたこじんまりした階段を登り、2Fリビングにゆくと、リビングダイニングが広がり、その向こうの大きな窓からの景色が目に飛び込む劇的演出。
まさにお茶室とか名庭園みたいな発想ではないか(妄想ふくらみ自画自賛)。

中で大工さんがトントン作業している音が聞こえたが、邪魔したらいかんのだろうか、と声をかけずこそーっと現場を離れる。
相変わらず他人の家のような遠慮。

巨大なはしごを

突如夫が巨大なはしごを庭からアンテナタワーのてっぺんまでかけると宣言。

もう図面も見積もりも入手しているらしく、そのはしごの図を見て絶句。
以前TVで見た古代出雲大社の神殿を彷彿とさせる空に続く階段。。。

私「...こんなのつけたら泥棒がアクセスし放題じゃん!」
夫「僕がタワーから落ちて死んでもいいのか」
私「せめて昇降カゴつけたら?」
夫「高価で手が出ないのだ」
私「まず設計士のCさんに相談しようよ」
夫「Cさんなんか関係ない。口出しさせない。家だけ作らせてればいいのだ

もう巨大はしごをかけることは決定済みで、私への相談は東からかけるか西からかけるか、だけらしい。
なんでここにきて、急にいろいろ出てくるのだ。
何かの呪いか?

夫がやってしまった

最近スムース且つ淡々と進んできた家作りだが、ここにきてやられてしまった。
私が実家に帰省している間に夫が真っ黒な漢字だらけの感じの悪い文章を設計事務所に送ってしまったのだ。

ある点についての夫の質問に対して、結婚式のため休暇をとる前夜、取り急ぎ回答していただいた設計士のCさんのメールの内容が彼の逆鱗にふれたらしい。
別に、「こう考えますが、詳しくは後ほど」みたいな普通の内容だったのだが。
夫には「私ら芸術家だもんね。詳しく聞きたければ出かけて来い」みたいに読めてしまったようだ。なぜか。

例によって「承前」「悪しからず」「二律背反」「勘案」等の硬い文字の間から悪意があふれ出るような文章。
要するに、「オレ様がお前らのいいなりになるもんか」「頭を下げてそっちが会いに来い」「それで通るつもりなら法律変えてみろ」「気取りやがって」と言っている(号泣)。
せめて夫婦で話し合って、二人の総意として送ってほしかった。

激怒しているおかしい人に付き合うほど面倒くさいことはない(実感)。
だから夫の好きなようにやらせればよいのだが、家を建てることは私にとって、あの変人と一生やってゆく道を模索しつつ、私自身が私らしく生きるための場を築くことだ。
ここで夫のいいなりになり、その家が最初から苦々しいものになってしまうのは避けたい。
同じ理由で私が逆ギレして、夫を抑えつけることもしたくない。

文化が違うというか、言語が違うというか、話し合ってどうなるという以前の根本的なところで食い違っているので、どうしてよいか分からない。

こういうのも家を建てる醍醐味?人間関係や生き方を見直すよいチャンス?
胃が痛い。。。

タワー届出

タワー会社から訂正された図面が届き(もっと何週間もかかるかと思った)、「地区計画の区域内における行為の届出」を新居のある地方自治体に提出、多分今週中には受理されるのではないだろうか。

夫いわく届出なんだから、許可や承認はいらないのだそうだ。
あとはそれを「建築基準法に定める指定確認検査機関」に渡し、承認がおりるのを待つのだ。

新居予定地の市では、タワーが工作物であるかなんであるかという判断をしないため、承認だの許可だのという以前の話らしく、無線愛好家の皆さんは特に届出を出すことなく立てているのだそうだ。
だからもしこの承認がおりたら多分その地域初のお墨付きタワーだ。

うちの骨組みが見えてくると同時に空き地だった周囲に大分家が建ち、周囲の環境が分かってきて、私が考えていたよりそうご近所迷惑はないのではないだろうか、という気がしてきた。
(家が小さいため)庭が敷地の2/3を占める我が家では、他所のタワーのように、鯨の骨みたいな短波アンテナが敷地をはみ出して伸びることもない。大体夫は今のところ円盤型アンテナの衛星ファンだ。
周囲のお宅は北側、西側にほとんど窓がなく、普段の生活でタワーが目に入り、ギョッとされることもないだろう。また普段は我が家の影に隠れる(予定、クランクアップ式がこのまま立てば、の話)タワーは、うちの北側のお宅にとってはあまり意識もされないのではないだろうか。

問題は西側のお隣さんだ。どうか理解していただけますように。

上棟式当日

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日曜日、料理とお酒を抱えて現場に向かう。
思えばこの3日間、料理ばかり作っていた...午前中でエネルギーを使い果たし、夫に運転してもらい、助手席でグターとする。

現場に着くと基礎だけだった土地になにやら二階建てが建っている!!
初めて会う大工さん達、半裸だったり金髪だったりして、北関東や東北の言葉で時折怒鳴りながら、くわえタバコで作業をしている。
こちらが笑顔で会釈をしても無視...かなり怖い(というか私もマスクに眼鏡で怪しい風貌なのだが)。
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遠慮して遠巻きに見ていたが、設計事務所や工務店の方が到着し、いいよね、という感じで遠慮がちに後について中に入ってセッティング。
壁の中に隠れてしまう柱を今のうちに触っておく。

f0064818_12143814.jpgお酒や米をまいて神様にお祈りし、宴会スタート。
大工さんや鳶の方は相変わらず寡黙でタバコを吸いながらひたすらお酒を飲んでいる。
でも、ぼそっと「から揚げ好物だ」という声が聞こえてうれしい。

宴会が終わり、大工さん達が帰ってからはしごで二階にあがってみた。
甍の波の上に星空が広がっていて、うれしくなる。
この景色をリビングから、ベランダから、いつも見て暮らすのだ。

一階に下りると、設計事務所と工務店の方だけで二次会が始まっていた。
皆さん、楽しそうにいとしそうに、故酔いどれ先生の話をする。
破天荒でロマンティックでやんちゃで、嵐を楽しむその数々のエピソードに、しんみりと温かい気持ちになる(が、体は極寒)。

今日は全身筋肉痛だけど、無事終わって幸せだ。
だが、こんな小さな一山で青息吐息では、引越しは、借金返済はどうなるのだ...うう、なんだか果てしない。

ご祝儀ご祝儀ご祝儀...

上棟のご祝儀に出費がかさむため、もとい、Cさんから、私達らしくねぎらいの気持ちをあらわせばよいのだと言っていただいたため、ご祝儀袋を自分で作ることにした。

家にあった和紙を折りまくり、百円ショップのラッピングペーパーを糊付けしてそれらしく作る。
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問題はアレだ。字だ。
とにかくご祝儀ご祝儀と練習しまくる。
文机などないので、お膳を前にして背中を丸め... なんかこうも同じ字が並ぶとめでたいというより呪術的だ。
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...ダメだ。
あきらめた。
もういいことにする。

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下手でも一応はやってみようとしたという努力はくんでくれるだろう。 中身はちゃんと入っているのだし。

上棟式だ!

設計事務所のCさんから、来週の上棟式についてメールをいただいた。

<用意するもの>
・お神酒とお塩とお米
・ご祝儀
・ビール
・料理
・紙コップ、お手拭、紙皿等

とはいえ、私達らしく上棟までの家作りにかかわった皆さんにねぎらいの気持ちを表せばよいのだそうで、堅苦しく考える必要はないそうだ(ちょっと緊張がほぐれる)。

料理、悩む...
ほとんどの大工さんとお会いしたことがないので、お煮しめみたいな和風でいったらよいのか、肉団子やから揚げのように若者向けガッツリ系でいったらよいのか、それともお酒飲みの方向けおつまみ系でいったらよいのか。

まあ、料理は今週後半から悩めばよいので、問題はご祝儀だ。
一人1万円X20人...うううう。皆さんに感謝の気持ちをあらわせてうれしい...(号泣)

大丈夫か?アンテナタワー

タワー会社からやっと届いた設計図にミスがあり、訂正したものを送ってもらうべくお願いしているのだが、反応がひどく鈍い。
ミスのある設計図が出てくるまで数ヶ月かかったが、訂正するのに、今度は何ヶ月かかるのだろう。
大丈夫か?
タワー会社、今に倒産して夜逃げしてしまうのではないだろうか。
夫はこの週末、ひどく腹を立てて、例によって、「遺憾」みたいな漢字で黒っぽくなった硬いメールを打ったり、プリプリして、
「新居なんて意味ない。火をつけてやる」(私がアンタに火をつけてやる)
とか、
「無線なんてやめてやる」(えらいっ!よく言った)
とか、暴言を吐いていたが、さすがに現実的になってきたようで、別のタワー会社(夫が一番欲しいタイプのタワーではない)にも見積もりをとりはじめた。

そもそもその設計図が出ないことには、新居予定地のある地方自治体に届出を出すことができず、届出を出すことができなければ、許可がおりず、ご近所迷惑だの、家と一緒に工事を進めないと出費がかさむだの、そんなことを心配する段階にすら行き着かないのだ。

新居で夫婦そろってニコニコ笑って暮らす図、遠いなあ...