空につながるための家

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お隣さんは...その2

建設中のお隣さんが気になり、天皇誕生日の休日、久しぶりに土地を見に行く。
菊の御紋の工事の方達はいない。
休日だもんね、あ、皇居に行っているのだろうか、などと思いつつ...
基礎が終わり、コンクリートを乾かしているところらしい。
うわあ、予想外のおうちになりそう。建蔽率50%のエリアなのに、東西南北の全方位、敷地ギリギリまでコンクリートがうってある。
お庭がほとんどないかわりに、北側の駐車場らしき部分が車3台位とめられそうなほど広い。
基礎を見て完成した家を想像できる頭はないけれど、ずいぶん他所とは違った感じになりそうだ。

しかしよかった。二階リビングで。
南ひな壇とはいえ、南側のお宅は北ギリギリに寄せた総二階建で、屏風のように空きがない。
東隣の建設中のお宅からも東南への抜けは期待できなそう。
寝室のある一階は暗く落ち着いた感じ、リビングダイニングのある二階はぱーっと明るく開放的な感じ、ということで。

一方うちは年内着工と聞いていたが、まだ地鎮祭の砂山が残り、何も始まっていない様子。
ちょっと早めにお隣さんが着工してくださったおかげで、窓の位置なども分かり、場合によっては変更することもできそうだし、工事期間が重なることで、周辺の住民の方達への騒音や埃のご迷惑もいっぺんで済みそうだ。

それにしても唯一気になるのはアンテナタワーの件。
ご近所とどう折り合いをつけるか以前に、ちゃんと建つのかが不安。
タワー会社が蕎麦屋の出前みたいで、今やってます、もうじき送ります、と建築許可を取り付けるための書類を送付することさえすでに一ヶ月遅れている。
多分こんな感じで、納期やら工事も延期され、そのたび無駄に踊らされそう。
そんなところ、やめちゃえ、と夫に言うのだが、そもそもタワー会社、国内では2社しかないそうで、えり好みできる立場ではないらしい。

工事契約

いよいよ工事契約の日。
前夜風邪でうなっていたのだが、気合で床を離れる。
どうしても同席したかったのだ。
初めて乗る池上線、懐かしい木のベンチ、きっと今に無くなってしまうから座っておこうと、夫と腰掛けた。

最寄駅の改札口で設計事務所の皆さんと待ち合わせ、工務店へ。
虎の敷物もなければ、革の応接セットもない、質素で堅実な事務所内。
ちょっと昔のPCや製図机が置かれ、棚にはカタログやら資料がいっぱい。
暴利を貪ることなく、地道にしっかり仕事してますよ、といった風情。

2箇所に捺印してあっけなく終わり、あとはお茶を飲みながら雑談などする。
熱でぼーっとしていたせいか、特に感慨もなく。

地鎮祭のときにもお会いしているのだが、誠実で常識的な雰囲気の社長。
特にリクエストしていたわけではないが、化学物質の使用をなるべく抑えた材料を選んでいただいていることについて、自分達職人の身体を考えると、怖いから、なのだそうだ。
4階建て以上は(一番上に立ったときに)怖いから作らないのだそうだ。
自身の身体感覚をきっちり持って、仕事をしていらっしゃるご様子だ。
きっと「怖くない家」を建ててくださるに違いない。

脇に控え、よいタイミングでお茶やお菓子を出していただいた工務店の社長の奥様が拾ってきたという「塀の上の猫」の話が印象に残った。
嵐の日もじっと塀の上で身動きせずに座っていた猫を見かねて連れて帰ったのだそうだ。
もうどうにでもして、とあきらめたように確保されたのだそうだ。
何があったのか、気になる。これから建つ家より、これから払う何千万より...

月曜日には私の銀行口座が本当にカラになる。
感慨があるとすればその瞬間か?
懐の寒さは新居の薪ストーブに暖めてもらうのだ(苦笑)。

京都行き

お世話になった方が今年定年退職されることになった。
多感な時期、その方のお仕事を通し、とても影響を受け、いろいろと教わった恩人。
現役最後のご挨拶に京都に行く。

「もうやることは全部やった」ので、これからは春夏は京都、秋冬はチェンマイで暮らし、好きなこと(ボランティア)をして過ごすそうだ。
ものすごくエネルギッシュで思い切りよく、沢山の人のネットワークの要みたいな位置にいて、人生をフルに楽しんでいらっしゃる...私も少しはそんな大人になりたいものだ。

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翌朝、東京人の行列に加わり、イノダコーヒーで朝食、昔のフレンチトーストって卵液につけたパンを揚げ、白砂糖をたっぷりふりかけたこんな感じだったんだろうか。

細見美術館で江戸琳派展鑑賞(受付が超美人、朝顔図がよかった)、ミュージアムショップで手ぬぐい購入、和のような北欧のような縞と水玉のデザイン、タペストリーみたいに吊るして新居の床の間に飾ろうと思う。

一乗寺の恵文社で本を買い、北山のスーパー、フレンドフーズでまたいろいろ買い込み...
傘差して、本やスーパーの袋を持ち、2万歩歩いた(苦笑)。
帰りの新幹線の中で足がつり、コートで下半身を隠しながら必死にマッサージ。

お隣さんは...

水道局だか役所になにか届けるのを忘れていて(未だによく分かっていない...汗)、今朝、夫が半休をとり、その手続きをしにいった。
ついでに土地もみてくるという話だったのだが、現地から電話が入る。

同時期に建設予定のお隣さん、すでに基礎工事が始まっているそうで。
建設会社の車に「大日本なんとか会」みたいなことが大きく書かれているそうだ。
黒いベンツも止まっていたらしい。
ご挨拶をしたのだが、なんとなく怖い雰囲気だったとか。

...どんなご家族が住まわれるのだろうか。
隣にアンテナタワーなんか立てて大丈夫なんだろうか。
銃弾がうちこまれたりして。
いや、案外親しくお付き合いさせていただいたりして。
パウンドケーキとか持っていくと、「あねさん、どうも」とか言っていただいたりして。

うううう。

As Classics@駒沢公園

f0064818_20352744.jpg夫がかなりヤバかった。
医者に、あなた、このままでは死にますよ、と言われ続け、それでも私に隠れて食べ続け、体重は0.1トンを超え、心臓だの血圧だのの薬が増え続け、とうとう糖尿が出始め...

本人もさすがに堪えたのだろう。夏ごろからダイエットを始めた。
今度はとにかく全く食べなくて、こんなに極端なのはどうかと思うが、夢の70キロ台に突入。
お祝いに、本人がかねてから希望していた駒沢公園近くのハンバーガー屋さんに。

駒沢公園横の東京医療センターの向かい、名前のとおり、古きよき時代のアメリカンダイナーという香りがプンプンする内装(アメリカってよく知らないのだが)。
通された席の横には薪ストーブ、結構あったかいものだね、どうやって掃除するのかな、などと夫と盛り上がる。

こういうの、刑事コロンボが昔食べてたんだよね、とほくほく顔で、サイドメニューのチリをほおばる夫。
ほどなくハンバーガーの登場。
炭火で焼いたお肉が香ばしい。ボリューム感やビーフパテの歯ごたえはベーカーバウンスに似ているが、こちらはケチャップに存在感がなく、あくまでも肉で食べる感じ。
添えられたポテトもほくほくしておいしい。

夫いわく、
「ベーカーバウンスは並ぶからなあ、予約して朝ごはん食べるんだったら断然こっちだなあ」
かなりお気に入りの様子だ。
私はベーカーバウンス派かな。ポテトと薪ストーブはASCだけど。
次回はパンケーキも食べてみたい!

そのベーカーバウンス、東京ミッドタウンに支店を出すときいた。
昔はファーストフードでないハンバーガーといったら、ホテルに行くか、広尾のホームワークスくらいしかなかったように記憶しているが、今は戦国時代だなあ。

クリスマスでアドレナリン

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別にキリスト教徒でもなければ、とりたててクリスマス好きとも思っていないのだが、やっぱりいいもので、クリスマスから大晦日までのお祭り気分、ギスギスしてたのがなんだか皆よいお年を、と他人を思いやる感じになるこの時期は寒さも苦にならない(お正月過ぎるとさむっ!)。

東急ハンズなんか行くと、ツリー売り場で固まってしまったりして。
ああ、いいなあ。
不燃ゴミを増やす飾りとか、エネルギーを消費する電球とか、どうかなとは思いつつ、外を歩いていて、窓越しに他所のお宅のクリスマスツリーなどを見ると、幸せをおすそ分けされたようなよい気分になる。
来年は私もツリーデビューしたい!

2~3年前の今頃、ロンドンとウィーンを旅行したとき、寒いながらにクリスマスの近づく期待感でいっぱいの街を楽しんだっけ。
素敵なお宅が並ぶサウスケンジントンの住宅街で、それぞれの色に塗られた玄関ドアにいろんなリースが飾られているのを一軒一軒うっとりと眺めたり(怪しい人だ)。
お菓子屋さんでもクリスマスバージョンのお菓子が売られていて、かわいかったな。
ウィーンの蚤の市で見かけたキッチュなツリーの飾り、こんなことなら買っておけばよかったな。

ぽちっと李朝膳

f0064818_1931533.jpgまた衝買い。
足部分が折りたたみ式でコンパクトにたためるらしい。
ウレタン塗装というところがさびしいが、いいのだ。漆だったらとても手がでないから。

今はともかく、新居のリビングダイニングはテーブルと椅子、ソファなので、あまり出番はないかなと思ったのだが...
テレビを見るとき、薪ストーブにあたるとき、床に直接腰をおろすことも多そう。

和室の床の間、親元を離れて以来床の間なんて持ったことなかったから、どうしてよいやら分からないのだが、こういう台の上に草花を生けたり果物や団子でも積んでおけばかっこよいかもしれない(大丈夫か?)。

夫の無線部屋は畳なので、お茶やコーヒーを差し入れするときにも重宝しそうだ。

と自分に言い訳する。
by soraie | 2006-12-05 19:43 | モノ

ビニルエステルにへこむ

「設備だらけの家は家じゃない。宇宙船だ」
「消耗品である水周りにお金をかけるのは勿体ない」
「どんなに高価なシステムキッチンでも出てくる料理のうまさ不味さに変わりはない」

酔いどれ先生が生前おっしゃっていたことだ。

そういうスタイルの設計事務所だから、特に私達からは、このメーカーのこの型番のこれをぜひ、などというリクエストは一切していない。
(もともとそんな贅沢が言えるお金はないし...)
でも、オーブンと食洗機、それに足が伸ばせるくらいの大きさのお風呂がほしいこと、コンロはIHでなくガスで、ということはお願いした。

工務店からの見積もりを片手に、ネットで設備の型番検索をしては、ふうん、こんなのが入るのか、と感心したりして、妄想の中の図面新居がまた具体的になってゆく。

で、浴槽、一番安い20万円台のやつだ。
「ビニルエステル系人工大理石」、ううう、へこむ。
150万円の丸いお風呂とはいわない、せめてひんやり滑らかな「いものホーロー」あたりにならなかったのかな...ああ、それでも50万円か、ムリだ(泣)。

オーブンは、パン生地発酵の37℃とか、メレンゲの90℃とかに対応してるんだろうか。天板二枚一緒にバターロールを焼けるんだろうか。
コンロは水なし両面グリルとかハイカロリーバーナーとかついてないんだろうな。
エアコンも自分でフィルター掃除してくれるようなものじゃないんだろうな。

いや、わかっているのだ。
設備は最低ラインに抑えながらも、結果的にはいい感じになるに違いないということが。
ひとつ贅沢を言えば数十万単位でお金が出てゆくということが。
日々の生活に価値や幸せを見出すのは設備でなく自身にかかっているということが。

ビニルエステル、ううう、響きが...検索などかけなければ、ハイテンションのまま新生活に突入していただろうに。