空につながるための家

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ウェイトローズ発見!

f0064818_1319850.jpg知らなかった!うかつだった!
日本の普通のスーパーで一部のウェイトローズ製品が手に入るとは!!

偶然入った大丸ピーコックでウェイトローズコーナーを見つけ、うれしくて!うれしくて!
いい歳した大人が、財布に千数百円しか持ち合わせがなかったのだが、手のひらに小銭を出して数え、いろいろ買ってしまった。

イギリスで庶民が普通に飲むティーバックの紅茶がなかなか手に入らなくて、成城石井でPG tipsを入手する位しかなかったのだが、これからはウェイトローズのも気軽に飲めるようになった(庶民というより中流のイメージだが)。

一緒に購入したレモン味のショートブレッドもおいしく、朝味わっていると遅刻しそうになってしまう。
はっと気づくとまだ顔も洗ってないのに電車に乗る時間で、えええ!?寝坊してないのになぜ!?とびっくりする私に、夫いわく
「当たり前だよ。うまい、うまいとおしゃべりしまくって目をつぶって食べてたじゃん」

マークス&スペンサーとかセーフウェイの製品も買えるようにならないだろうか。
あと、カレーとかシェパードパイなんかの冷凍食品も。

気立てのよい家になりそう...だけど

f0064818_13125248.jpgプランもずいぶん具体化し、工務店からの見積もり待ち。
なんの奇もてらいもない素直な四角い箱なのに細部までよく考えられている。
きりっとして美人で賢くて、明るくユーモアがあって、常識と節度を備えていて、なんともいえず品があるのに気さくで...見れば見るほどなんといいプラン!

なにも注文をつけない注文住宅という不思議な家づくりで、設計ができてくるまでは苦しかったが、今は何にも言いたくない位の気持ち。
確かに、「非効率」「不便」というところはあるのだが、それがかえって楽しみを増しそうな気がする。
家に住む手間がわずらわしければ、いろいろ代わりにしてくれるマンションを選べばよかったのだから、こうなったら戸建てならではの日々の動作をフルに楽しんでしまおうと思う。

玄関までのアプローチにところどころついたライトが、ヘトヘトになって会社から帰宅した夫の気持ちを幾分慰めてくれそう。
四畳半の和室には雪見窓、玄関ポーチにはモザイクタイル、薪ストーブはアンデルセンのアヒル、相変わらず妄想の世界で図面の中を歩いているのだが、ずいぶんここの世界も具体的になってきた。
かまち、九頭龍...知らない言葉がいっぱい。

夫も最近はウツ状態を脱し、最近は精力的にアンテナタワー会社に問い合わせをして、いろいろと調べている。
22m(梅)、28m(竹)、34m(松)のうち、竹あたりがいいんじゃないかと思っている様子。
どれにしろ、ひっこめたときの高さは11m、木造二階建ての屋根を越えてしまう。
タワーを家が抱き込む形で設計していただいたので、近隣への視覚的威圧感は薄まっている気がするのだが、やっぱりご近所にしてみたらギョッとするだろうな。
...というようなことをやんわり口に出すたびに不機嫌になる夫。
ああ、恐ろしい。
新築工事中の住宅地にある日突然クレーン車が来て、あれは何?という間にタワーが建つ。
しかもそれが夜になると伸び、回る。
そういえば最近肩こりがひどい、テレビの映りが悪い、これはあの変人一家の発する電磁波の影響に違いない。
村八分から始まり、たいまつを掲げて我が家を取り囲む群衆にまで妄想は発展する。

ああ、草刈のたびにご親切に声をかけていただき、せっかく気持ちよく迎えていただこうというのに、引っ越す前からだまし討ちみたいなことはしたくないのだ。
銀行ローンよりなにより、タワー建設前のご近所へのアナウンスが不安な今日この頃。

さらば、キャピトル東急

f0064818_13465851.jpg今年取り壊しになるキャピトル東急にいっぺん行っておかなければ、と赤坂に行ったついでに立ち寄る。

外資系ホテルや今デキのホテルには出せない、昭和の空気を閉じ込めたような懐かしい感じ。
いろんな人がいろんな部署で働いて、その歯車がうまく回ったときに初めて出る心地よさ、その中で客として大事にされる気持ちよさ。
気合というか、適度のピリリとした感じもあり、田舎からやってきた親戚やら、ホテルでちゃんと接客されることになれていない若者やら私のようなくたびれた主婦やらが居心地悪くならないよう、ある種のダサさ(?)ゆるさ(?)もあり、とてもよい空間になっていたと思う。

取り壊してしまうだなんて...内部はよほど傷んでいるのだろうか。
それとも一等地にあれではもったいない、もっと新しいものを、というような発想なのだろうか。

レストラン「オリガミ」では、ラーメンを食べる老人団体、アイスクリームに飽きて泣き出す幼児、コーヒーを前にノートPCの画面をぼーっとみる男性、そうした雑多な印象を、ファミレスじゃありません、ホテルですから、というプライドが包み込み、蝶ネクタイのボーイさんやらパリッとコック帽をかぶったスタッフやらがキビキビと立ち動き、なんとも好ましい。

故ジャイアント馬場さんが愛したというジャーマンパンケーキをいただく。

無くなってしまう前にもういっぺん行っておきたいな、と思う。

夫とPC壊れる

Cさんの来訪以来、夫がひどいうつ状態に陥っている。
連休だというのに、(いつものことだが)ゴロゴロと起き上がる気力もなく、ため息をついてこの世の終わりみたいな顔をしている。
どうして?設計段階の今を楽しまなくていつ楽しむんだろう?
...まあ、わからないでもない。マリッジブルーみたいなもので、大きなことが動き、先が決まってくると憂鬱になるのかもしれない。ましてやこれからかかえる大きな借金の名義人は夫なのだ。
二人でボチボチがんばっていこう、と励ましてみるが、
「設計はあれでいいからさ、工事はストップしてもらおうよ」
とか、
「家を建てるだけが君にとっての僕の存在意義なのだろう」
とか言い出す始末。
ああ、うっとうしい。外はカラッとした明るい秋の日なのに。
メールチェックでもして、午後は気晴らしに外出でもしようとPCの電源を入れるが、Windowsが立ち上がらない。
ここ数年ずーっとおかしいのをだましだまし使っているので、また例のやつか、とセーフモードで立ち上げたり、システムの復元をしているうちに、HDDがコチコチ鳴り続け、本当にご臨終してしまった。

「ああ、君のパソコンは壊れるし、僕はきっと家が建つ前に転勤になって退職まで東京には帰ってこられないんだ」
夫はますますウツになりまったく頼りにならないし、もういいから、私のパソコンのことは忘れて、自分でなんとかできるから、と夫を慰める。
ああ、もう、私のPCが壊れたのだ。
バックアップもサボっていたというのに。
ちょっとは私にも悲しませてほしい(号泣)。
by soraie | 2006-10-10 09:40 | モノ

Cさん来訪!

電気図面の確認にCさんが我が家にいらっしゃった。
コンセントの位置、ケーブルを通す穴、配電盤や電力量のこと、どんどん決まってゆく。
無線部屋の密な根太や梁を見て、最後の不安も霧散。
家中で一番重い1Fの水周りと2F無線部屋がそれぞれ東北と南西に位置することでバランスもとれるのだそうだ。

ここは夫に任せながら、Cさんの持っていらっしゃった図面を横目に見て、照明器具や床や壁の材質や...すでにいろんなことが書かれているのにびっくり!
足元に空気が抜ける穴があったり、天井に無線アンテナを見るための窓があったり、高さとか奥行きとか空気の流れとか太陽の傾きとか、なんとまあ、たくさんの複雑な要素がよく考えられているのだろう!
一番すごいのは、私たち夫婦の距離のとり方。
心地よい環境や余暇を楽しむ方法はまったく別なのだが、それでもつかず離れず、これからずっと一緒に暮らしてゆくのだという微妙な間取りを、絶妙な方法でたった100㎡に実現していること。
まだお若いのにどうして、中年夫婦の散々憎みあい、愛想が尽き果て、でも受け入れあい、助け合ってやってゆきましょう、みたいなことがわかるのだろう!!

シンプルな箱にシンプルな屋根が乗り、ちょこんと煙突がつき納屋がくっついた外観。
北側は窓もほとんどなくそっけなく、南側はバーッと開放的で大きなベランダがついて木が植わって。
もう...なんとかわいらしく、素直で性格がよくきりっと賢そうな家だろう。
私たち夫婦にはもったいない。

我が家のつつましい個人住宅ひとつとっても建築ってすごいんだなあと、実感した。

もう、本当にこれで安心。
あとは大工さんに形にしていただくだけだ。

数枚置いていかれた設計図を何百回も眺めては縮尺定規を当て、家中のものをはかりまくっている。

背中から四十分@こまばアゴラ劇場

渡辺源四郎商店の「背中から四十分」 を観に、こまばアゴラ劇場にでかける。

生活していると溜まってくる澱のようなものを皆、温泉に浸かったり、マッサージを受けたり、買い物をしたり、あるいは愚痴ったり、八つ当たりをしたりして、処理しているのだと思う。その澱を引き受けたマッサージ師やら、店員や会社の部下やら家族も、またどこかで処理をして、グルグル回し合っているのだろうが、一人の中にどうにもならないところまで溜まってギリギリになってしまうことがある(恐ろしい..)。
そういう羽目に陥ったとき、この舞台のようにいっときでも誰かと背中をさすりあえるとよいなあと思った。

「癒し」とか安易に求める前に、皆がもうちょっとその澱を自分で引き受けたら、世の中もっとよくなるかも。個人個人が心に浄化装置を持てないものか...それって宗教なのだろうか。

くたびれた中年サラリーマン役の役者さん、足の先から髪の毛の一本一本までいやーな感じのいかにも「さえないサラリーマン」、よくこんなぴったりの人を配役したなあと感心する。
安っぽい背広、せこい口調、食べ方もいやしく足も臭いんだろうなあ、と思ってたのだが、段々マッサージが進み、気持ちがほぐれてくると、哀愁を帯び、憎めない人、いとおしい人になってくる。
マッサージ師役の役者さんも、肌の質から白衣の着こなしから、本当に温泉場にいるマッサージ師という感じ。
なんか...この人たち、こんな子供時代を送り、こんな学校を出て、こんな雑誌を読み、こんな家に住み、こんなところで買い物をするんだろうな、ということが想像できるリアルさ。
それが、最後のカーテンコールで深々と頭を下げ、顔を上げた途端に、自由業な感じ、おしゃれで知的な役者さん達になっていたのにびっくり!!

新宿パークタワーで再燃

新宿パークタワーに用があり、久しぶりにショールームをのぞいた。

テレビCFで聞きかじってはいたのだが、ピピッとコンロってすごい!
自動的に湯を沸かして保温したり、ご飯を炊いたり。
鍋をのせてください、とかしゃべったりして。
ひえええっ!ついにコンロに指図される日が来たか。
グリルも、ガスオーブンと電子レンジが一緒になったコンビネーションレンジも、いろいろと使えそう。
いろんな機能がつくことでかえって不便になったり、五感が鈍ったりと、悪いことしか考えていなかったのだが、あるんだから使ってみればいいじゃん、全部の機能を使わなくとも、そういうこともできるよ、というその余裕がよいのではないかと思いはじめた。

コンランショップでよい感じの耐熱皿をみかける。
グラタンやプディングやラザニアや、大きい皿には鶏の丸焼き、先ほどのガスショールームと連動した妄想が次々に沸いてくる(苦笑)。

さらには美しいバスタブや蛇口、大容量の食器洗浄器...それらを使って幸せに暮らす図が浮かび、鼻息が荒くなってくる。
しばらく落ち着いていた物欲とよい住まいへの欲望がまたフツフツと燃え出して、エネルギーがわいてきた。

ああ、私、新宿パークタワーの思うツボだ。
でも、家づくりで滞ったとき、疲れたときには新宿パークタワーだ、と思う。

来た!電気図面

設計事務所から久々に連絡があった。
電気図面の打ち合わせのため、来週末Cさんが我が家にいらっしゃるそうだ。
我が家の無線機器や配線状況などもご覧いただけるとのこと。
ここにある数倍の機械が夫の実家に山と積んであるのをお見せできないのは残念だ。
四畳半の部屋を天井まで埋め尽くす過去のCQハムラジオ誌、オーブンレンジよりでかい計測機器の数々、夫よ、ここはあなたの出番だ。包み隠さずちゃんと説明してくれ、と念じる。

うれしい。うれしい。
何はともあれ進んでいるらしい。

ひとつ気がかりがある。
夫の実家玄関タタキに置かれた大型冷蔵庫並みのアンプ...150kgだか300kgだか、とにかく重くて大きくて暑苦しいヤツだ。
7月の基本設計の段階ではそれを2Fの夫無線部屋に置く予定だという。
床をちゃんとすればグランドピアノでさえ置いているお宅もあるのだから大丈夫だというが、心配だ。
もともと極小住宅でギリギリまで突き詰めざるを得ないうえ、基本図面が既に完璧に近いものだった(少なくとも私の目には)ため、1Fに置くとすれば、客間の床の間をつぶすしかないのではないかと思う。
新築のお祝いに書画や掛け軸を譲ってくれることを楽しみにしている私の父に、床の間がなくなったとは....言えない!!絶対に!