空につながるための家

きっかけ その2

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問題はアンテナばかりではありませんでした。

私は独身時代には一人暮らしをしていましたが、小さなマンションの一室であっても「家」は大切な生活の根っこでした。
お給料をもらうたびにお茶碗、お箸と少しずつお気に入りの品をじっくり選んで買い揃えていって、イメージのものが見つからないときは何ヶ月も探し回ったり、ペンキを塗りミシンを動かして自分で作りました。
また、どんなにほしいものでも自分が決めたルールは守るようにしていました。たとえば、ハードカバーの本は図書館を利用するとか、お鍋は何個以上は持たないとか、その部屋のスタイルに合わないものは置かないとか。

結婚して、新居、つまり夫の待つ「社宅」に入ったとき....

ギャーーーッ!!!

まるで機械オタクの貧乏学生の下宿部屋に居候をはじめたかのようでした。
部屋中を取巻く何十本ものケーブル(しかも色とりどり!)、無線機やら一般家庭ではありえない計測器の山(それでもほんの一部、実家にはもっとある!)、段ボール箱が本棚や食卓の代わり、極めつけは部屋を対角線に横切って取り付けられた洗濯ロープ...本当に一昔前の貧乏学生の汚部屋(泣)。

もうすぐ転勤だからと言われ続けて8年、本当に転勤はあるのだろうか、もし転勤になったらこの荷物はどうするんだろうか、夫の実家から引き取れと言われ続けている大型冷蔵庫みたいなアンプや一部屋を天井まで占領している段ポールの山はどうするんだろうか。
それより私はいつまでこの変人部屋でわけのわからないモノに囲まれて暮らさねばならないのだろうか。
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