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空につながるための家

鶴見駅前オープンカフェ アコースティックライブ

Sugar Saltのカバーするオリジナルラヴの「接吻」が非常によいと聞き、キスの歌、キスの歌、とずっと思い続けていた。
鶴見駅のライブはアコースティックだから、きっと聴けるに違いない。
一歩一歩、歩を進めるたびに、キス、キス、キスと念じながら、ホントに、今交通事故に遭ったら、死んでも死に切れないよなーと思いつつ、会場に到着。

会場は鶴見駅前の広場、プーンとドーナツの匂いが漂い、ステージの上には東急リバブルか何かの横断幕がかかり、椅子席にはお年寄りが座られ、ドバトやら通行人が横切り。
ユルい雰囲気の中、メンバーの方達もリラックスして、その場を楽しんでいらした。
ライブハウスでガンガンに聴く彼らもよいけれど、戸外のアコースティックも大人っぽくて、かっこよくて、すごくよい感じ。夜にお酒でも飲みながらじっくり聴いていたいような。
あんなにきれいでしっとりとして親密で、鶴見駅にいあわせた方達はなんて贅沢な思いをされたことだろう。

2ステージ目の一曲目で「接吻」が演奏されて、ぎゃーっと押し殺した悲鳴をあげてしまう。
オリジナルの歌をそうは知らないのだが、恋愛の絶頂の時期を歌った歌だよね、多分。
カワシマ氏が歌うと、何かその恋が全部終って俯瞰で最初から最後までを見ているようなやさしさに満ちていて。
というか、ひとつの恋ではなく、世の中の全ての人達が出会って別れて、生きて死んでゆくのを思いやりを持って、その生をいとおしんでいるようで。
人は皆、きれいな恋だけして、きれいなキスだけして、そうして死んでゆけたらよいのではないか。
平和な鶴見駅前で、一人ドボドボ涙が出てきてしまう。もう水道の蛇口をひねったかのようにダーダーと。
いかん、危ない人になっている、とは思うのだが止まらない。
直前に同行者からシャボン玉飛んだのような、ものすごく美しくも悲しい歌を聴かされて、かなり涙腺がゆるんでいたのもいけなかった。
ハンカチを使うと、バレると思い、うつむいてやりすごし、頬っぺたも乾いて、ああ、よかったですねー、と電車に乗り、

「すごく泣いてましたね」
...やっぱりバレていた。

カワシマ氏には世の中の全ての歌をカバーしてほしい。
全ての美しい言葉を、美しい音程を、発して届けてほしい。


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帰宅したら問題がいろいろと。。
夫と犬が仲違い。夫のスーツをクリーニング店に取りに行くのを忘れていた。
いかん。連日の外出で生活にひずみが出てきてしまっている。
気をつけなければ、と思いつつも、翌日も週末の余韻で、頭が半分どこかにいってしまい、いつもの生活が始まってもどこか現実感がなくて、雲の上にいるみたい。
...困る(泣)
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