空につながるための家

卵とレバーのウスターソース漬

今寝る前に読んでいる本が、

牧山桂子著「白洲次郎・正子の夕餉」
向田和子著「向田邦子の手料理」

前者は白洲夫妻の娘さんが書かれた料理本。といっても、友達に口頭で伝えるような簡単なレシピが添えられているだけ。
その料理にまつわる思い出、著者の愚痴やぼやきがなんともチャーミングでほほえましい。
写真が、なぜか昔の婦人雑誌の付録のような古めかしい色合いで不思議に魅力的。
器はそれはすごいのだが、いまどきのフードコーディネーターとは違う、いかにも家庭の主婦的な使い方がいい。
でも...余ったシャンパンでデザート作ったり、フォアグラをブリオッシュで包み焼きしたりはなかなか。。

後者は向田邦子氏の妹さんが書かれた料理本。
本当に味もそっけもないただの煮物とか炒め物ばかり。全体が茶色っぽくて、なんの秘密も隠し味もなく、あんまり心躍らない。
でも作ってみるとどれも抜群においしいものばかり!

卵とレバーのウスターソース漬け、レバーを生姜と一緒に茹でて、ゆで卵と共に、ウスターソースと酢(1:1)、日本酒少々に漬けるだけ。3日目から食べ頃。
騙されたつもりで作ってみたら、ものっすごくおいしかった!!
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料理は人を映すなあと思う。
私だったらニンニクや五香粉を入れてとか、つい足す方向に考えてしまうけど、どこまで引けるか、究極の引き算のレシピだ。
向田さん、本当にお忙しかったのだと思う。
だけど、どんなときでもおいしいものが食べたかったのだろうな。
ここまでやったらあのレバーを肴においしいお酒を飲むぞ、などと頭を抱え、歯を食いしばって言葉を生み出していったのだろうな。

対照的なお二人の共通しているところは、おいしいものに目がないところ、あと骨董趣味、だろうか。
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