空につながるための家

恐怖

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楳図かずおの「恐怖」を堪能。

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カルピスを置き、怖くないように犬を横にはべらせ、完璧な読書体制。

すばらしかった。
初期の頃の味わいのある絵もかわいらしかったし。
子供の頃想像しては絶望的な気持ちになったあらゆる恐怖(目を刃物で切られるとか、生きたままお棺に入れられるとか、自分のことを誰も信じてくれないとか)が詰まっていた。
怪物が大暴れするクライマックスより、なんでもない場面がなぜか緊張感に満ちていて、来るべき悲劇に向かってどんどん積み上げられてゆくのね。精緻な1コマ1コマが創り出す妙な「間」「空気感」のせいだろうか。

グロテスクで理不尽で悲しみに満ちていて、でも同時に異形のもの、不完全なもの、死を免れない全てのものへの愛がこもっていて...楳図先生、最高!!

作品同様に感激したのが装丁。


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一見普通なのだが、


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ななめに傾けると恐ろしい顔が!


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黒い後ろ表紙の角度を変えると...キャーッお化け!!


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カバーをめくるとそこにも恐ろしい絵が!

子供の頃だったら触るのも怖いかも。まさに呪いの本!
ああ、素晴らしい。
by soraie | 2009-08-31 22:38 | モノ
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